どうやらポケモンGOが、とても名誉?なものを国から頂いたようで。
それがスポーツ庁の『Sport in Life』認定。
なんじゃそれ?って感じですが。
スポーツ庁のページを見ると、どうやら東京オリンピックもあるし、国としてスポーツをもっともっと盛り上げたいみたい。スポーティーで健康な国をアピールしたいみたい。
Sport in Lifeとは
『スポーツを行うことが生活習慣の一部となる、そのような姿を目指し、一人でも多くの方がスポーツに親しむ社会を実現していく。そして健康で活力ある社会へ。それが、スポーツ庁の目指すレガシーである。』
うんうん。良いこと言ってるっぽい。レガシーとか使うから分かりにくくなってるけど。
レガシー【legacy】は遺産ですね。最近では実績の意味でも使ってる感じです。
“スポーツ庁のおかげで”日本にスポーツが広まり、国民が健康になったという実績(=名誉)が欲しいというニュアンスになりますね。レガシー使っちゃうと。
そしてそのスポーツ庁のレガシーに乗っかってしまったのがポケモンGOだというわけです。
私はこれ、大反対。
ちなみに、私はスポーツが大好きなので「スポーツに親しむ社会、健康で活力ある社会の実現」についてはもちろん応援したい立場です。
ポケモンGOは違うんじゃない?って話ですよ。
- ポケモンGOが「Sport in Life」を認定された理由
- ポケモンGOはプレイしない人たちにとって迷惑でしかない
- 危険な行為につながるプレイが不可能なシステムにするべき
- グレーゾーンに向き合わないならスポーツ庁の認定は辞退して
ポケモンGOが「Sport in Life」を認定された理由
#ポケモンGO は、スポーツ庁の『Sport in Life』プロジェクトのロゴマークを初めて付与されたアプリになりました。『Pokémon GO』が多くの方々に楽しく歩くきっかけを提供している点がプロジェクトの趣旨に合致したため、認定されました。
— Pokémon GO Japan (@PokemonGOAppJP) 2019年7月11日
詳細はこちらをご覧ください https://t.co/bvVNv1LwZC pic.twitter.com/dnCHmilIFQ
ポケモンGOはもちろんご存知のとおり、歩いてポケモンを探す位置情報ゲームです。
なので「ポケモンGOをプレイする=歩いて健康になる」というのは正しい。もちろん正しい。
ナイアンティックのページでは以下のように説明されています。
スポーツ庁が7月1日に発表した『Sport in Life』プロジェクトは、生活スタイルの一部としてスポーツを取り入れることを奨励するもので、このプロジェクトに沿っている取り組みにロゴマークが付与されます。『Pokémon GO』が多くの方々に楽しく歩くきっかけを提供している点がプロジェクトの趣旨に合致したため、認定されたものです。
「多くの方々に楽しく歩くきっかけを提供している」という部分については本当にすごいゲームだと思いますよね。
ひきこもりが治ったという人、嫌だったリハビリが楽しくなったという人、ダイエットが成功したという人、新しい仲間や恋人が出来た人。
この3年間で数えきれないほどの人たちを外の世界へ導き、健康や出会いを提供してきたのは間違いなくポケモンGOの大きな実績です。レガシーです。他にこんなゲームはないでしょう。
でも。
私はこの認定を断るべきだったと考えています。(まさかナイアンティックから申請したんじゃないですよね・・?)
私の愛するポケモンGO。
おかげで私も健康になりました。夫婦の楽しみも広がりました。
しかし根本的な社会問題をこの3年間スルーし続け、何ら解決していないのにまるで国民に推奨したいゲームという解釈は納得出来るはずがありません。
ポケモンGOはプレイしない人たちにとって迷惑でしかない
ポケモンGOをプレイすれば健康になるという理屈は良しとしましょう。
じゃあポケモンGOをしない人は健康になれないだけなのでしょうか?全く関係ないんでしょうか?
違いますよね。関係ないどころかやっていないが故に逆に嫌悪されています。
「密集していて通行の邪魔」
「路上駐車」「利用しない店舗の駐車場利用」
「公園などでの騒音、タバコ、ゴミ」
「ながらスマホ」「急に歩いたり止まったり」
「運転中のプレイ」
「不法侵入」
言い出したらきりがありません。
はっきり言ってしまうと、プレイしていない人にとっては「この世から無くなって欲しいゲーム」でしかないんですよ。
どんなことでも同じ話はもちろん出ますよ?バイク乗りのマナー違反、釣りをする人のマナー違反。いつも同じような話が出て、マナーを守る人と守らない人で対立し、結局は趣味そのものには責任がないという理屈です。
バイクや釣りはこの理屈が通るでしょう。
でも、自由にプログラムできるゲームアプリが、プレイヤーだけに完璧なマナーを求めるというのはおかしくないですか?
ゲームシステム側で出来ること、まだまだあるでしょ?
危険な行為につながるプレイが不可能なシステムにするべき
私は社会的な迷惑行為に繋がるプレイに絶対にならないシステムにする責任がナイアンティックにはあると考えます。
マナーの悪い人でもポケモンGOをプレイしていない人に迷惑をかけないシステムにできるはずです。
レイドバトルの問題と改善
迷惑No.1イベントである「レイドバトル」のシステムの特徴は
- 参加する時間と場所を限定される
- ひとりでは倒せない
- 報酬のレア度が高い
このようにとにかく一度に人を集める仕組みになっています。
トレーナーが邪魔な場所に立っているから迷惑?
レイドが終わってもいつまでも群がってるから迷惑?
いやいや、限定された時間と場所に群がるようなシステムじゃないですか。
レア度も高いのでみんな必死に群がりますよそりゃ。
ナイアンティックが集めているんですって。
レイドのシステムが改善されるだけで、密集による通行に対する迷惑、迷惑駐車や利用しない店舗の駐車場利用、購入しない店舗の利用、集まったときの騒音、タバコ、ゴミ。などがなくなります。
位置ゲーにこだわるならチェックインの権利だけを歩いて取りに行けばいいじゃないですか。開催範囲はもっと離れてもいいのでは?
それが出来ないなら、出来るまでレイド自体をやめるべきです。
しかしながら、レイドについては少し光が指しつつあります。
レイドアワーという定時開催イベントとして行うことでトレーナーがタマゴを追いかける必要がなくなり、分散効果が期待できるからです。
フレンドと集まって強敵を倒すのは楽しいです。問題はいつどこに集まるかなんですよ。
関連記事:
「ランチレイドアワー」のフィールドテスト、成功したらマナー問題が大きく前進するかも!【ポケモンGO】 - 要望GO
ながらスマホの問題と改善
ながらスマホでプレイすることが前提のポケモンGO。「歩きながらプレイするのはおやめください」と言えばそれで済むのでしょうか?
歩いている間は画面を見るなって言ってます?本当にそんなプレイ出来ないのは運営だってわかってるでしょ?だからみんなスマホを見ながら歩いてます。
歩きながらのプレイでは前を見ていないのでぶつかりそうになりますし、 突然止まったり急に振り返ったりして危ないです。
自転車でやる人も多いです。
車ではもちろんスマホをいじること自体が禁止ですが、それでもやってしまう人はやってしまいます。
でもこれ、少しでも移動したら画面が真っ暗になるだけで解決しませんか?
ポケモンとの遭遇やポケストップへの到着は振動や音でお知らせされてるじゃないですか。(ヘッドホン着用のプレイは安全面的におすすめです)
お知らせが来たら立ち止まってプレイ。(それでも急に止まっていいかを確認する必要がありますが)
あるいはモンスターボールPLUSで完全オートプレイなんてどうでしょう。
- ポケモンゲットは完全オート。
- ポケモンゲットにスーパーボールも使用
- ボールの回収のために各アイテムの保有上限を設定
- ギフトはアイテム数に依存せず回収、ギフトの自動送付
- 配置可能なジムがあればオート配置(またはお知らせ)
- バトル可能なジムがあればオートバトル(またはお知らせ)
- レイド可能なタマゴの出現をお知らせ
「おいおいおい、放置ゲーかよ!」って言われそうですね。
いいんじゃないですか?“移動が必要な”放置ゲーで。
ウォーキングして帰ってきたらポケモンやらアイテムやらギフトやらジムバトルやらが終わってる。それがながらスマホの撤廃でしょ?しかもなんかワクワクするじゃないですか。
いっそのこと、長い時間アプリを操作しないほうが報酬多くしちゃえば?w
全自動の放置ゲーにしないのであれば、歩いている間は時速1km以上は画面が見えないようにするしかありません。(現実的にはGPSのブレ問題を解決する必要があります)
ながらスマホでプレイすることを前提としているゲームを作っておいて、事故があったらプレイヤーの責任って。システムでいくらでも改善できるじゃないですか。
関連記事:一年前から意見は全く変わりません
ながら運転とポケモンGO。もう画面真っ暗でいいよ。 - 要望GO
グレーゾーンに向き合わないならスポーツ庁の認定は辞退して
もちろん、危険な行為、迷惑な行為などマナーの部分はプレイヤーの責任が大きいですよ?
でもそれを誘発するポケモンGOというゲームが存在しなければ起こらなかった事です。
安全を保証するシステムでリリースするのか、それともそこはプレイヤーの責任として逃げるのか。どっちですか?
まあ完璧なゲームなんてありませんし、個人のマナーでなんとかなる部分もあります。
昔に比べてトレーナーのマナーも向上してきたように思えます。
ポケモンGOがなくなったからといっても運転中にスマホをいじる人はいますし、タバコのポイ捨てをする人もいるでしょう。
それがポケモンGOのせいみたいになってるのがほんとイヤですけど。
私が言いたいのは、
ポケモンGOのせいで発生する事故や社会的迷惑が存在するのは明らかなんだから、スポーツ庁の認定なんて辞退しなさいよ、ってこと。
この先、いろんなアップデートやトレーナーたちのマナー向上で少しずつポケモンGOは社会に認知されていくのかもしれません。そうあればと願っています。
でも、今じゃないでしょ。
ポケモンGOが社会に貢献していることだってもちろんあります。地域の復興や経済効果、地域のつながり、グローバルなつながりなど。
でもね、いくら良いことがあろうが相殺されるものではないですよ。
社会的に迷惑なものは迷惑。
そのほとんどシステムで改善できます。難しいこともあるでしょう。
だから出来上がるまでポケモンGOを停止しろとは言いません。
この現実問題、社会迷惑ゲームからの脱却に前向きに取り組んで欲しいと頼んでいるんです。
関係者の「こんな良いことありました!」という報告は聞いてて嬉しいです。
でもポケモンGOをやっていない人の意見にも耳を傾けてみてはもらえないでしょうか?
後ろ指を刺されながらプレイするのは疲れます。
歩く場所、時間、車を停める場所、話し声の大きさ、みんなと集まる場所。
気を遣いすぎてほんと疲れるんですよ(笑)
あれかな?狭い国の日本だけの問題なのかな?w
久しぶりに「要望GO」っぽい熱量で書いてしまいました。
ここ最近はユルめのブログだったんですけどねぇ・・・
何が私の逆鱗に触れたんだろ(笑)
それでは。
お金をそこに使いますか〜
— りく#ポケモンGOで街を綺麗に (@YoBo_GO) 2019年7月11日
これ喜ぶのポケGOユーザーだけでは?
ユーザーが増えるほど、やらない人達からのクレームが増えている現システム、人だかりイベントを先に何とかして欲しい。
政府からではなく、社会に認定されるゲームであるべき#ポケモンGO#ポケモンGO迷惑https://t.co/HWnvWG2SR3
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