悲しいニュースが飛び込んできました。
イオングループの一部がスポンサーから撤退です。(12月1日付け)
公式ページ:
スポンサー終了のお知らせ:
https://www.aeon-pokemon-go.com/pdf/20191129.pdf
残ることになったイオングループはイオン、イオンモール、イオンスーパーセンター。
ですので大きなところではマックスバリュ、まいばすけっと、ダイエーなどでしょうか。ビッグ・エーもそうでしたかね。
まいばすけっとは2018年2月にEXジムがポケストップに降格するという騒ぎもありました。それがついに消えてなくなることに。
ポケストップやジムがなくなるのは悲しいことです。ゲームの軸ですからね。
でもまあいい機会なので、
- なぜ撤退なのか
- スポンサーは必要なのか
みたいなところを考えてみたいと思います。
なぜ撤退するのか
費用対効果
どうして今回イオングループの一部がスポンサー契約を打ち切るのか。明らかにはされていません。
つまり不明なわけですが、企業がポケモンGOに対して広告費を払うのですから費用対効果が見込めなければ撤退です。
契約には最初から期間が設けられていますので、それを更新する必要がないという判断でしょう。
その理由はなんでしょうか。
- 売上に繋がっていない
- 広告費の予算が減った
- 広告料の変更(増加)
このあたりが自然な流れかもしれません。
各グループ会社ごとに予算があるでしょうから、継続か存続かは違ってきてもおかしくありません。契約も各社ごとということですね。
色々な憶測がありますが、「お金払う意味ある?」といった程度の話と思っています。
ポケモンGOならではの問題
ポケモンGOがスポンサー集めに苦労している部分は想像できます。
今回もひょっとすると少なからず判断材料になったかもしれません。
- イメージが悪い
- 位置偽装、複垢による過剰請求
ポケモンGOが社会悪だという意見を持つ人は少なくありません。
そして応援するスポンサーはそのままイメージダウンに繋がります。
イオンのレイドイベントで人だかりや駐車場の占拠があった場合、ポケモンGOをやっていない人にとっては迷惑でしかありません。
それがイオンの応援があってなのですから買い物客はがっかりでしょう。
まいばすけっとがEXレイド対象ジムから除外された理由も不明ですが、近隣住民にしてみれば嬉しい話だったはずです。
もうひとつは規約違反プレイヤーによる過剰請求です。
せっかく広告費を払って集客しているのに、10人ポケストップを回したから10人分の広告費を払ったのに、位置偽装や複垢で実際の人間は居ないという状況です。
イオンにお金を落とさないアカウントが多いわけですから、広告費の不透明さは企業として一番嫌う部分でしょう。
スポンサーって必要?
スポンサーのおかげでほぼ無課金で楽しめる、とよく言われていますよね。
実際に正しいでしょう。
しかしこの無課金というメリットが大きく目立ちすぎて、実は多くのデメリットが見えていないような気もしています。
スポンサー制のメリット
- 無課金でプレイできる
- 独自のイベントがある
- ポケストップ、ジムが増える
メリットはどれもインパクトの大きいものです。
スポンサーが増えたと同時に一気に増えるポケストップは感動ものです。
レイドアワーも盛り上がりますよね。
課金しなくてもスポンサーのおかげで新機能が追加されます。
スポンサー制のデメリット
デメリットが無いかというと、実は大きなデメリットがあります。致命的と言っていいかもしれません。
- レイドやジムを遠くからプレイ出来ない
- スポンサー店舗のある都心部でのプレイ環境を重要視する
- スポンサー料を払わない一般企業はポケストップにならない
スポンサー店舗に来て欲しい=密集問題は解決しない
ポケモンGOの一番の問題は「レイド時の密集」と言ってもいいでしょう。
その解決方法は色々とありますが、「スポンサージムに来て欲しい」という縛りがある中ではなかなか実現しません。
ドラクエウォークのように、イベントポイントからかなり離れた場所でもレイドできるようにすれば密集しません。
でもポケモンGOはスポンサー店舗の周りに密集して欲しい、できれば店内に集まって欲しいわけですからそんな「離れてプレイ出来るシステム」には出来ないわけです。
レイドの密集迷惑問題はジムからのサーチ範囲を広げるだけで解決するけど
— りく#ポケモンGOで街を綺麗に (@YoBo_GO) November 29, 2019
座標の中心であるスポンサーに行かなくていいシステムにはならない。
根が深い…
ドラクエはスポンサーないけど無課金でかなり楽しめるけどなあ。安全に。迷惑かけずに。https://t.co/4QnNbL1J9Y https://t.co/KBi4Rc9qC8
スポンサー店舗があるのは都心部=地域格差は解消しない
都心部でのプレイヤー人口を減らすわけには行きません。
たくさんのプレイヤーがスポンサー店舗を訪れ、ポケストップを回し、スポンサーとナイアンティックが儲けなければならないからです。
本来ならばポケモンは街よりも山や森で生活しているでしょう。
レアなポケモンはスターバックスにはいないでしょう。
それでもお金をかけてポケモンを出現させるべき場所は、都心部です。
当然でしょう、地方にはスポンサーの店舗がないのですから。
ナイアンティックは復興イベントなども開催はしているので好感は持てます。でも、ポーズでしかないでしょう。
商売として、スポンサーが喜ぶ運営方法をするのが正解なんです。
どんな業界でも同じでしょうが、東名阪横(東京・名古屋・大阪・横浜)エリアだけにしっかり投資していれば、それ以外の市場は捨てても大丈夫です。
実際にこのエリアだけでビジネスを成り立たせるのは難しいですが、本音としてはこのエリア以外に投資などしたくはないんです。
位置情報ゲームとはいえど、デジタルの世界なので地方でも快適にプレイさせる方法はいくらでもあります。ドラクエウォークのようにまんべんなくスポットを設置すればいいだけです。
もちろんそれではナイアンティックのこだわってきたマップ作りが台無しになってしまいます。
それは大切にしたいポリシーなので批判するつもりはありませんが、それを理由に地方にポケストップがなくても仕方がないという免罪符に使っているように私は感じます。
スポンサー料を支払わない一般企業はポケストップにならない
当たり前ですが、スポンサー料を払っている企業があるのに、払っていない企業が簡単にポケストップやジムになったらスポンサー様に失礼です。
あなたがスポンサーなら怒るでしょう。
アメリカでは中小企業向けにスポンサー制度がテスト実施されていますが、例えばあなたのお店が月に3000円払ってポケストップを作り、お隣さんのお店が「地域住民の憩いの場」という理由だけで無料でポケストップになったらどうします?
この一般的な企業からは中小企業向けのスポンサー制度で稼ぐ方法をとっていくようですので、また別記事で考察します。
最後に:スポンサー様のせいで社会悪ゲームからの脱却はない
スポンサーがいるということは、スポンサー店舗への集客ゲームになってしまうということです。
スポンサー店舗のなるべく近くに来て欲しいので遠くからはレイドが出来ません。
スポンサーは都心部に多いですので、人の多いところへさらにトレーナーを集めることになります。
それなのにその密集問題のせいで、ポケモンGOのイメージはダウンし、それを応援するスポンサーのイメージがダウンします。
プレイしにくいし、スポンサーのイメージは悪くなるし、ポケモンGOは世間に嫌われるばかり。
あれれ?スポンサーって本当に必要ですかね?
私はドラクエウォークもやってますが、無課金で楽しく安全にプレイ出来ています。
完全オートが可能なので周りに迷惑も掛かりません。
地方のプレイヤーも都会と同じ環境です。
スポンサーなんていませんけどね。
それでは。
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